“ どのようにして集団心理がエスカレートしていくのか、報告書は集団事件の特徴として興味深い事実をあげている。それは犯行グループの住む地域や学校が異なったり出入りが激しかったりしてお互いのことをよく知らないメンバーによって構成されていたことが、犯罪をエスカレートさせたというのだ。
あまりよく知らない同士の中で、自分の弱さを見せたくないという心理が働いたり、自分が優位に立とうとしたりする気持ちが強まっていく。知らない者同士の集団では、統率がききにくくなるという面もある。それが飲酒などの要因によって互いにエスカレートし、異常な空気を生み出していくのだ。もちろん、50人規模の高度に統率された集団による事件もある。ただ、その場合も、メンバーの間に自分だけは弱い下位の立場になりたくないという心理が強く働いていき、集団が駆り立てられていく傾向がある。”
- 鈴木伸元 「加害者家族」 (via hirai)
あまりよく知らない同士の中で、自分の弱さを見せたくないという心理が働いたり、自分が優位に立とうとしたりする気持ちが強まっていく。知らない者同士の集団では、統率がききにくくなるという面もある。それが飲酒などの要因によって互いにエスカレートし、異常な空気を生み出していくのだ。もちろん、50人規模の高度に統率された集団による事件もある。ただ、その場合も、メンバーの間に自分だけは弱い下位の立場になりたくないという心理が強く働いていき、集団が駆り立てられていく傾向がある。”
- 鈴木伸元 「加害者家族」 (via hirai)