“ 余談ですが、長崎大学のヒューマンカウンターは、遮へいのために、沈没していた戦艦「陸奥」を引き揚げ、その鉄壁を利用しています。これは鉄材の再利用というだけでなく、もうひとつ別に理由があります。
ヒューマンカウンターを製作した当時(1960年代)の鉄材には、微量ながら放射性コバルトが含まれていました。鉄材の摩耗度を放射線を利用して調べるために製鉄所で鉄の中にわざと混入させていたわけです。しかし、鉄材中の放射性コバルトは、微量な放射性物質を測定するヒューマンカウンターにとっては邪魔なものでした。
ところが、第2次世界大戦前の鉄材の中には、この放射性コバルトが混入していないことがわかっていました。そこで、戦前の鉄材で作られた戦艦「陸奥」をわざわざ海中から引き揚げ、微量な放射性物質を測定する装置の遮へい材料として使ったわけです。”
- 長崎大学原爆後障害医療研究施設 放射能Q&A (via hirai)
ヒューマンカウンターを製作した当時(1960年代)の鉄材には、微量ながら放射性コバルトが含まれていました。鉄材の摩耗度を放射線を利用して調べるために製鉄所で鉄の中にわざと混入させていたわけです。しかし、鉄材中の放射性コバルトは、微量な放射性物質を測定するヒューマンカウンターにとっては邪魔なものでした。
ところが、第2次世界大戦前の鉄材の中には、この放射性コバルトが混入していないことがわかっていました。そこで、戦前の鉄材で作られた戦艦「陸奥」をわざわざ海中から引き揚げ、微量な放射性物質を測定する装置の遮へい材料として使ったわけです。”
- 長崎大学原爆後障害医療研究施設 放射能Q&A (via hirai)