たなかtumblr

“◆マネット・ボヌール
男装度：４☆☆☆☆　麗人度：５☆☆☆☆☆　活躍度：マイナス３★★★　男装の目的：殺人

この人は革命にも戦争にも興味がない、金髪の美しいパリジェンヌでした。
ある不実な男に恋をして、こっぴどく振られたことから、男装するようになりました。
男という生き物に復讐するために。

抜群のルックスのマネットが脚線美も露わな男装姿で街に繰り出すと、その奇抜な美しさに男たちの視線はたちまち釘付けになりました。
マネットは言い寄ってくる間抜けな男たちをホテルに誘い出しては、眠り薬入りのワインを飲ませ、ハンマーで撲殺。
この手口で実に２０人近くの男を次々と殺しました（正確な数は本人も覚えていないとのこと）。

当然警察は犯人を捜しますが、なかなか捕まりませんでした。
というのも、ホテルの従業員などは彼女の姿を目撃しているのですが、みな「男装した金髪の美人」という強烈な印象ばかりが残って、女装に戻った彼女を特定できずにいたからだとか。

最終的には刑事のひとりが囮になって、ホテルでハンマーを振り下ろされる寸前に逮捕。

最期はギロチン台で生涯を終えるのですが、死刑執行人のシャルル＝アンリ・サンソンに向かって、「こんな美しい首を斬り落とすなんて惜しいと思わない？」と言ったとか。”

- 巷にひとり在り : フランス革命　男装の麗人小列伝 (via ginzuna)

“◆フェルニッグ姉妹
男装度：５☆☆☆☆☆　麗人度：３☆☆☆　活躍度：２☆☆　男装の目的：従軍

上記のテロワーニュの演説に触発されてかはわかりませんが、革命期には実際に武器を取って兵士として戦った女性たちがけっこういたようです。

その中の二人、フェルニッグ姉妹は、姉が２２歳、妹が１７歳で、男に化けて軍隊に入り、実際に戦場で勇敢に戦いました。

そのうち女性であることがばれてしまったものの、それまでの実績から他の兵士たちからも仲間として認められ、総司令官の副官を務めつつ、戦闘がない時にはダンスの輪の中心で踊って花を添えてみせたりしたとか。
まるで漫画のヒロインのような展開♪

その後ふたりがどうなったのかは不明。”

- 巷にひとり在り : フランス革命　男装の麗人小列伝 (via ginzuna)

“◆テロワーニュ・ド・メリクール
男装度：３☆☆☆　麗人度：５☆☆☆☆☆　活躍度：４☆☆☆☆　男装の目的：政治活動

この人はわりと知名度が高く、ウィキペディアにも記事があります。

元々高級娼婦ということでけっこうな美人でもあったようです。
フランス革命の思想に触発されて、男装して政治活動に没頭するようになりました。

女性の権利を主張したり、女性たちに男性に負けずに武器を取って戦うよう説いたりして、「自由の女性戦士」と讃えられ、華々しく活躍したようです。

しかしながら、「人権宣言」で人類の平等が謳われたにもかかわらず、革命家たちは次第に女性の権利に対して冷淡になっていき、テロワーニュや他の女性活動家たちはだんだん煙たがられるようになっていきます。

挙げ句テロワーニュは、対立する党派を支持する女性たちに吊し上げられ、公衆の面前でお尻を丸出しにして叩かれるという辱めを受け、発狂してしまいます。
その後は精神病院に入れられ、「革命…」「自由…」などとうわごとを繰り返しながら、哀れな晩年を送ったとか…”

- 巷にひとり在り : フランス革命　男装の麗人小列伝 (via ginzuna)

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